魔物戦記(序章)〜二人の出会い〜-1
「これで最後ね」
そう言うと魔物の頭を刀で真っ二つにする
「まったく、よくもまぁここまで集まるものね」
少女は足の踏み場もないほどに転がる魔物の死体を見ながらブロックに座り休憩をとる
「ふぅ、この仕事に慣れてきてる私が恐いわ」
「じゃぁやめれば?」
「誰!?」
真後ろに日本刀をもった男がいた
(まったく気配を感じられなかった・・・紅い眼、白銀の髪・・・)
「バンパイアか!」
少女が拳銃を撃ちまくる
「ち、ちょっと!待てって戦う気はないよ!」
「問答無用!」
風のごとき速さで避けているが流石はハンターと言うべきか、0,のレベルしか遅れず銃口を向け続ける
(おかしいなぁ影くらいにしか見えてないはずなのに人間の動態視力明らかに超えてるなぁ・・・でもやっぱ人間だね)
少女は両腕を捕まれた
「ちょっと!放しなさいよ!」
「放したらまた撃つだろ?違うかよ」
「何が目的?殺すなら一思いに殺しなさいよ!」
「だから、戦う気はないって!」
「そんなの信じられるわけないじゃないの!」
男は日本刀を捨てた
「これでどう?」
「そんな事しても信じられないわね、バンパイアは身体能力ですら武器と言っても過言じゃない事ぐらい自分でも解ってるはずよ」
「じゃあこれは?」
そう言うと少し笑い、唇にキスをした
「な、何すんのよ!」
少女は顔を真っ赤にしてしゃがみこむ