第三章 蘇る味-2
『おおっ・・・おっ・・おおっ・・・おぉ・・・』
床に座り、両足を広げた男は全裸だった。
夫ではない。
同伴喫茶で偶然にめぐり合った見知らぬ男だった。
(でも、わたし・・・)
自分の意思で、夫以外の男にお口で奉仕していたのだ。
『す、凄い・・・凄く・・
ああ、い・・いい・・・』
股間に埋めている映見の頭を、優しく撫でつけていた。
(藤本、さん・・・)
男の名前と共に、心地良い手触りを思い出ししている。
『ああ・・・いい・・ああー・・・
おおおおー・・・』
映見の顔が動く度に、大袈裟な声を絞り出していった。
『んっ・・ふっ・・・・ふっ・・・んっ・・・』
喜びの声に快感が増していく。
『おおおっ・・いいっ・・・
す、凄い・・上手ですよ・・・』
(藤本さんっ・・藤本さんっ・・・)