第一章 不条理なプロローグ(画像付)-15
【へへへへへっ・・・】
男二人の声が重なり合う。
(い、いやっ・・・)
あまりの恐怖に声が出ない。
目の前がボンヤリと薄らぎ、白い闇に廻りが包まれていく。
「あっ・・あぁ・・・」
やっとのことで搾り出したかすれた声は、吐息のように室内に響きわたった。
「はぁっ・・あぁ・・・」
無意識に息が漏れ、タイルの壁に反射している。
映見には、それがまるで他人の声のような気がした。
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