第二十四章 鏡(画像付)-8
『あんっあんっあんっ・・あんっあんっ・・・』
激しい突き上げと共に裕君が叫ぶ。
『言ってみろ、アイツの・・・
アイツの名前を呼んでみろっ・・・』
『ああっ・・・いやっ・・いやぁ・・・』
あの日以来、何度も繰り返されるプレイ。
『俺は言えるぞっ・・・
おお、かおりさんっ・・・かおりっ・・』
『あああっ・・あひぃっ・・・』
逞しさを増したコックで、激しく貫いてくる。
『好きだっ・・・かおりさんっ・・・』
私の心をえぐる。
それは、優しかった夫のものではなかった。
『い、いやぁ・・・』
悲鳴をあげ、仰け反る背中越しに裕君が顔を歪ませている。
笑っているようでいて、怒りに苦しんでいる。
(ゆ、裕君・・・)
そう、夫は決して許してはくれない。
『お前はあの人以上に感じていた・・』
『ああっ・・・そ、そんなぁ・・・』
『嘘をつけっ・・
こんなに締め付けやがって・・・』
『ああっ・・ご、ごめんなさいぃ』
瞳から涙がこぼれている。
鏡の中の私は本気で泣いていた。
夫を裏切った罪に。
淫乱で恥ずかしい自分に。