第二十四章 鏡(画像付)-6
泣きじゃくる私の頬をあの人の暖かい手が包んでくれた。
冷え切った私の心は、温もりを求めていたんです。
『好きだ・・奥さん・・・』
重ねた唇から伝わる熱い囁き。
あの人、言葉巧みに私を操っていった。
『私も・・・・好き・・・』
裏切りへの復讐とはいえ、愛の言葉を返す私は自分でも信じられない位、淫靡に調教されてしまったんです。
(い、いやらしぃ・・・・わたし・・・)
会ったばかりの見知らぬ男なのに。
夫以外の男に抱かれたのは初めてだった。
『どうだ、映見・・・自分で入れた気持は?』
『い、いやぁ・・・』
紳士的な優しい態度から一転して、下品な言葉で私を責め立てる。
『返事はどうした、映見・・・?』
『ああ・・・はいぃ・・
いいっ・・・凄く、いいのぉ・・・』
私、命じられるまま声を出していた。
快感が身体中を駆け巡る。
マゾって、こんな気持なのかしら。