第二十四章 鏡(画像付)-5
(ああん・・・ず、ずるいぃ・・・)
でも、直ぐに動きが滑らかになっていく。
『んっ・・・んふっ・・んふっ・・んふっ・・・』
(おい・・・しい・・・)
口中に蘇ってくる。
あの人の味が。
(ああ・・藤本さん・・・)
決して消える事のない記憶をたどっていく。
『おおおっ・・か、かおりさんっ・・・』
裕君も、わざと煽るように言うんです。
『凄く気持いいよっ・・・
かおりさんっ・・かおりっ・・・』
私が興奮するのを知っているから。
裕君、あの時と同じ切ない表情をしているのかしら。
『おお・・・おおおおっ・・・』
私の愛撫に感じながら思い出しているの?
あの人の奥様、かおりさんの事を。
本当にショックだった。
私の理性は完全に砕かれてしまった。