第二十四章 鏡(画像付)-11
『ああ、好きっ・・
藤本さん・・ああああっー・・・』
私は、もう遠慮しなかった。
想いの全てをぶつけていく。
『愛してるっ、藤本さんっ。
ああ、いいっ・・・凄く、いいぃ・・』
(ど、どうしてぇ・・・?)
こんなに興奮するの?。
気持いい、のかしら?
若くもハンサムでもない、中年の男に感じていた。
『素敵だ、奥さん・・・美しい・・・』
言葉が上手だったから?
『ふふふ・・・こんなに感じて・・・』
愛撫が巧みだったから?
(わ、分らない・・・)
只、植え付けられた欲望は決して消える事ないだろう。
私達夫婦を異常な世界へと駆り立てていく。