第二十四章 鏡(画像付)-10
(あああ・・す、凄い・・・)
息遣いが激しさを増していく。
『はぁっ・・はぁっ・・・』
そして。
『ああ・・・あああ・・・・』
白い歯がこぼれていく。
『い、いいぃ・・・・』
感じている。
喜んでいる。
『ああ・・そ、そうなのぉ・・・
感じているのぉ・・・』
私がメス犬に変わっていく瞬間。
『私、思い出しているのぉ・・・』
又、罪を犯していく。
『あの人・・あぐっ・・あああっ・・・』
切なく声を漏らす。
『ああっ・・いいっ、藤本さんっ・・・
あああっー・・・』
邪悪な欲望が湧きあがってくる。
『ああっ・・いいっ・・・
藤本さん、もっとぉ・・・』
鏡の中の夫に向かい、わざと淫靡な声を出す。
『ク、クソッ・・・』
嫉妬に顔が歪んでいく。
夫が、裕君の顔が別の男に変わって行く。