第二十三章 新しい夫婦生活-8
『ああっー・・・いくっ・・・
アナタァ・・・・いくのぉ・・・』
かおりが藤本に向かって叫ぶ。
『いいぞ・・・
さあ、ザーメンをたっぷり、かけて貰いなさい』
そしてアイツは快感をかみ締めながら、僕に向かって言った。
『お願いです、若槻さん・・・妻に・・・
熱いザーメンをプレゼントして下さい。
出来れば中で・・・
大丈夫、ピルを飲んでいますから・・・』
絞り出すような声。
『き、きてぇ・・・お願いぃ・・・』
振り返る切ない表情が、欲情を掻き立てる。は深く腰を入れ直すと、一気に動きを早めていった。
『あ、あひぃー・・・』
悲鳴が僕に自信を呼んでくれる。
僕は叫んだ。
『おおっ・・・・いくっ、いくぞっ。
かおりっ、かおりっ・・・』
『ああっー、私もっ・・・
いくっ、きてぇ・・・あなたぁ・・・』
かおりも僕の事を愛おしそうに呼んだ。
『あなたぁ・・・ああ・・あなたぁ・・・』
まるで、僕が本当の夫であるかの如く。
『かおりっ・・・かおりぃー・・・』
僕も声を返す。
アイツと、妻の映見に聞かせるように。
『うおおおおー・・・・』
解き放たれた熱い想いが、かおりさんの体内に飛び散っていった。
『ああっー・・・あひぃっ・・あひぃー・・・』
凄まじい力でヴァギナが締め付けてくる。
仰け反るかおりさんの背中越しに、藤本の顔が見えた。
『か、かおりぃー・・・・』
『ああああああっー・・・』
互いの妻と夫の視線を感じながらフィニッシュする感動に、二人の声が震えていた。
『ありがとうっ・・・若槻さんっ・・・』
藤本は嬉しそうに声を出すと同時に、映見の身体を強く引き寄せた。