第二十一章 目覚め-9
「ああ・・んっ・・・この人、凄いのぉ」
私達に聞かせるように切ない表情を向けてくる。
「好きっ・・・大好きぃ・・・」
裕君の舌を絡め取り、腰をグラインドさせていく。
「ぼ、僕もぉ・・す、好きだぁ・・・」
裕君も熱い言葉を返していく。
「あはぁっ・・はぁっはぁっ、
はぁっ・・はぁっ・・・」
荒い息を吐きながら、互いを貪っていく。
「す、凄い・・・」
裕君もセックスしている。
妻である私の目の前で。
新たなる興奮が膨れ上がっていく。
「あ、あああっ・・・」
ヴァギナが痙攣している。
「あんっ・・はぁっはぁっはぁっ・・・」
コックを実感する。
「そうだよ、映見・・・」
藤本さんが呟く。
「これがスワッピングだ・・・。」
「スワッピング・・・」
私、言葉をなぞりながら笑みを零したんです。
その意味が、ようやく理解出来た気がしたから。