第二十一章 目覚め-7
「フフフフ・・・映見ぃ・・・」
満足そうな笑みを浮かべ、男は深く腰を入れてくる。
「あうっ・・あっあっあっ・・・」
官能が身体を貫いていく。
「もっと、いやらしくなるんだ、映見。
可愛いよ、映見ぃ・・・」
「あああ、う、嬉しいぃ・・・」
こんなにセックスが気持いいなんて。
自分でも驚くほど淫乱に求めている。
私、どうしてしまったのかしら。
身体どころか、心まで奪われてしまったみたい。
でも、何故か嬉しかった。
生まれ変わった自分を感じるんです。
「あふぅ・・んんっ・・・はあぁっ・・・」
唇を重ねながら、せり上がる快感を受け止めていく。
「す、凄いっ・・・奥様・・・」
かおりさんの声が聞こえた。
「見て、ウチの人とあんなに激しく・・・」
裕君と隣で抱き合いながら見ているんです。
「わ、私・・・凄く興奮しちゃう・・・」
私も、何だか嬉しくなったんです。
二人に聞かせるように切ない声を出していた。
「あああ、あんっ・・・気持ちいい。
あああ・・・いいっ・・・」
もう怖さも恥ずかしさも感じない。
裕君の目には、まるで別人のように見えているかしら。
(だ、だって・・・わたし・・・)
藤本さんの膝にまたがり、自分から腰を使っている。
騎乗位なんて、初めて。
正常位しか、知らなかった私が。
祐君とのセックスの時は只、受身になっていただけだったのに。
「あんっあんっ・・・凄いっ・・凄いぃ・・・」
こんなに声を出すなんて。
いつもは恥かしくて、我慢していたのに。
自分から腰を使って、オネダリしている。
なんて、淫乱なんだろう。