第十八章 愛の告白-8
「あっ・・あっ・・・あはぁ・・・」
かおりさんが荒い息を漏らし始めた。
「おおおっ・・おおっ・・・」
動きが変わる。
「あんっ・・あっ・・・あっ・・あっ・・・」
かおりさんの身体が突き上げられていく。
「おおっ・・おほっ・・・うっ・・ううっ・・・」
両手で細い腰を引き寄せた夫は、見違えるように雄雄しくなっていた。
「あぅんっ・・・ああっ・・す、凄い・・・」
背中にしがみ付いた彼女は、顔をしかめたまま悲鳴をあげている。
「裕・・・君・・・・」
私はもう一度、愛する夫の名を口にした。
今度はショックからではなかった。
(嬉しい・・・)
何故かそう感じたから。
一瞬、視線が合った裕君も白い歯を零した。
(映見・・・)
裕君の心の声が、聞こえたような気がした。