第十八章 愛の告白-7
夫のペニスを握ったまま、彼女が身体を浮かせたのだ。
「ンフフフフ・・・」
妖しい視線をこちらに投げながら、笑みを浮かべている。
「んっ・・・」
短い声と共に瞳を閉じた。
「んんっ・・・んっ・・・」
長い睫毛を揺らしながら身体を沈めていく。
「ああっ・・・そ、そん・・な・・・」
今更ながらショックを感じる自分に驚いていた。
もう、ふっきれていた筈なのに。
分っていた筈なのに。
(で、でも・・違う・・・)
かおりさんの花園に入っていく裕君のペニスを追う私の瞳は大きく開かれたまま釘付けになっていたんです。
「あ、ああっ・・・あっ・・・・」
声を出したのは裕君の方だった。
「んんっ・・・んっ・・んふふふふ・・・」
かおりさんはジッと、こちらを見たままだ。
「ゆ、裕君・・・」
私の声が漏れると、勝ち誇ったように腰を動かし始めた。
「ああっ・・あああああっ・・・」
切ない声を搾り出していた夫は、こじ開けた目を私に向けた。
「んっ・・んふぅ・・・んんっ・・・」
グッと詰まった表情のまま白い身体が上下していく。
「え、映見ぃ・・・」
裕君の声で私は全てを理解した。
セックス、している。
夫はそう言いたかったのだろう。
私はゴクリと喉を鳴らした。
それが合図かの如く、夫は視線をパートナーに向けた。