第十七章 妻の目の前で-4
(ああ・・す、凄いっ・・・
気持ち・・・いい・・・)
充実感が僕を包む。
(こ、こんな・・・)
ヘビーなセックスは初めてだった。
官能が間断なく競りあがってくる。
2回も射精したおかげで、余裕をもって責める事が出来た。
だが、欲望は萎える事なくムクムクと膨れ上がってくる。
「ああ・・・す、すごい・・・」
映見のか細い声が聞こえた。
「いいぞ、かおり・・・
もっと苛めてもらいなさい・・・」
男が嬉しそうに言った。
二人は互いの身体を抱きしめ合いながら、僕達を見ていた。
そう、僕の激しい興奮は二人が原因だった。
藤本さんの膝の上で抱かれる妻の顔がヌラヌラと光っている。
彼の唾液とザーメンの跡だ。
「ああ、おおおお・・・」
湧き上がった嫉妬が僕のコックを膨張させたのか、かおりさんが鋭く反応した。
「おおお・・・」
藤本さんも興奮しているのだろう、荒い息をしている。
じっと、かおりさんを見つめている。
「え、映見ぃ・・・」
妻の視線を捕らえたまま、僕は激しく突き上げた。
「ゆ、裕君・・・・」
「映見ぃ・・・」
僕達夫婦も見つめあいながら、互いの名を呼んだ。
「ああああ・・・ゆう・・くん・・・」
妻の顔も切なそうに歪んでいく。
「え、えみぃ・・・」
僕達四人は交換し合った互いのパートナーと繋がりながら、異常な興奮に包まれていた。
パーティーは、まだ始まったばかりであった。