怪談話CASE2:立花香織の場合-5
一ヶ月後
「美味しかったね〜。」
「だな〜。また行こうな。」
すっかりお婆さんのことも忘れ、私と敬太はレストランの帰り道を車で急いでいた。
「か、香織…。」
ただならぬ敬太の気配。
「バックミラー見てみ…。」
恐る恐るバックミラーに目をやる。
「あ…あッ…!!」
「……こんばんは」
そこには小柄な、杖を持ったお婆さんが怪しげに笑みを浮かべて、座っていた。
「あいさつ」fin