「背徳と退廃・花嫁Mの手記」-36
罪深い身です。奥様のおっしゃった通りの泥棒猫でした。わたくしはそれまで教授の陰に隠れておられた奥様の存在すら気に掛けていなかったんです。不倫などと思っていなかった自分の迂闊さと鈍感さに気付かされたんです。
「あなたをそう簡単に許すなんて、出来るはずがないでしょ」
奥様はわたくしのショートボブの髪を掴んで、乱暴にわたくしを絨毯の上に仰向けにされたんです。
「泥棒猫の嫌らしい股間を見せてご覧」
何てことでしょう。
奥様は信じられない言葉を吐きかけてこられたんです。
「ど、どうかお許しを……」
「耕太郎が弄りまわしたおまえの嫌らしい股を開いて、わたしに見せるのよ」
いつの間にか、おまえ呼ばわりされていました。
わたくしは教授にお会いしたい一心で押し掛けて来たんです。当然の礼儀作法として、超ミニのスカートでノーパンでした。
スカートの裾を捲り上げれば、恥ずかしい秘肉や恥毛が丸見えになってしまいます。
なのに、わたくしは奥様の鋭い口調に逆らうことが出来ず、震える指でスカートの裾を捲り上げていたんです。
「あははっ……我が家に来るのに、おまえはノーパンだったの?」
奥様のスリッパが、わたくしの猥らな欲情をいっぱいに溜め込んだ大きなバストの尖りを踏みつけていました。二カ月以上も教授に構ってもらっていないバストは、ずっとズキズキとした疼きを孕んで発情していたんです。
消え入りたくなるような恥です。恥晒しです。
奥様にノーパンのVゾーンを晒しながら、バストを踏みつけられて変な声を洩らしてしまったんです。
「ああ、バストをそんなグリグリされたら……」
「耕太郎にこんなことがされたくて、おまえは我が家に押し掛けて来たんだろ?」
奥様はバストの弾力を確かめるかのようにグリグリされるのです。
「さ、咲江さま……ダ、ダメッ」
わたくしの乳輪と乳首がスリッパに潰されて、甘美な悲鳴を上げていたんです。
「なんて嫌らしい声を出すんだろうね……隣近所にまで聞こえてしまうじゃないの」
驚くことの連続でした。
奥様はご自分の穿いてらしたショーツをわたくしの口に押し込まれたんです。
そして、ブラウスを突き上げて慄いているバストに、手にされたスリッパを振り下ろしてこられたんです。乱打されました。
(あ、ああっ……ひどいですっ)
わたくしは口に含まされた奥様のショーツのせいで、フガガ、ガ、ガッとしか言えなかったんです。
「わたしの気が済むまで泥棒猫に折檻するのは、イケナイことかしら?」
わたくしは灰色の瞳に涙を浮かべながら、首を横に振っていました。
「そうよね。おまえはわたしに折檻されなきゃならない身だろ?」
首を何度も頷かせて、返事していたんです。
Eカップのブラをしていたのですが、それでもバストが大きく腫れあがるようなスリッパの激しい打擲がつづいたんです。
「おまえは少々の折檻をされても歓ぶだけの女みたいだから、ほんと、始末に困るわね……言っておくけれど、わたしには耕太郎みたいにマゾ女の身体を歓ばせるような趣味は無いの」
奥様はわたくしの股間の谷間に触れておられたんです。
「おまえのような女は、ココをすぐにヌルヌルにして……恥知らずにも程があるわ」
わたくしを侮蔑される言葉は辛辣そのものです。
「尺取り虫のように、この嫌らしいお尻を突き上げるのよ」
わたくしには奥様が何をなさろうとしているのか、さっぱり分かりませんでした。
不安になりながら、土下座の姿勢からお尻だけを突き上げ、Ωの字のような姿勢になって、恥ずかしい部分を曝け出していました。ミニスカートは背中の方に捲れ上がって、何の役目も果たしてないんです。
「わたしは耕太郎よりも、もっと極端にハードなSなの。おまえが苦痛に悶え哭く姿を見たいだけ。おまえをヨガらせるような甘っちょろい責めは、つまらないの」
どうしてでしょうか?
奥様は初対面のわたくしにご自分の秘めておくべき恐ろしい性癖まで告げておられたのです。ご自分から加虐、嗜虐の鬼だなどと告白される理由が分かりません。