「背徳と退廃・花嫁Mの手記」-2
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「ああっ……」
今、お義父さまから乗馬鞭で剥き出しの太腿をひどく打たれました。もっと正確に書くように叱られたのです。お義父さまに監視されながら、わたくしはパソコンに向かっています。
もっと正直に、赤裸々に書きます。わたくしは……お義父さまの嗜虐的な欲情処理に使って頂くオモチャ、ラブドールです。お義父さまの性奴隷なのです。そのように扱われることに麻薬中毒のような快楽を覚える身体に調教され、その倒錯した底無し沼の快楽から抜けられない女なんです。
わずか三年前までのわたくしは、都内の自宅から大学に通う裕福な家庭の普通の女の子でした。パパは内科医院を営む医者です。わたくしは何不自由のない学生生活を謳歌している、ちょっとオシャレな子でした。大学一年の秋にはミスキャンパスに選ばれ、学内ではアイドルのように憧れと羨望の目で見られる存在だったんです。
でもある日を境にして、お義父さまの背徳的な性の調教で躾けられ、どうしょうもない淫らな心と身体に作り変えられたのです。
この手記を書いている今も、わたくしの股間には呪わしい股縄が喰い込んでいます。白絹のナイトガウンを羽織らせてもらっていますが、下着は許してもらえません。わたくしの谷間の秘唇はきつく喰い込んでいる股縄のせいでいつもジンジンと疼き返って、濡れているんです。蜜の雫をあさましく垂らしています。お義父さまが股縄に交差している縄尻を背後からツンツンと引っ張って、更に喰い込ませてこられるんです。
「ああん、お義父さまっ。そんなにきつく刺激なさらないでっ」
わたくしがいくら訴えても、聞いてもらえません。
「ふふっ。美優は嫌らしい雫を垂らして、椅子をもうヌルヌルにしてるじゃないか」
わたくしの旧姓は大竹美優でした。パパがギリシャ神話の女神・ミューズにちなんでミユウと名付けてくれたのです。
「お願いっ。これじゃ、手記を打てません」
「この程度の刺激で感じてしまう美優が悪いんだ」
「ああっ。ダ、ダメですうっ」
わたくし、すぐに感じてしまうんです。被虐の快美に敏感すぎる身体です。一旦火が点くと、それに逆らうことが出来ないんです。目の前が真っ白になって、チカチカと閃光が走ります。
「あああっ。感じてしまいますっ」
背中を仰け反らせ、剥き出しの両脚を震わせて、わたくしは快楽の絶頂を求めてしまうんです。もう後戻りが出来ないほど、絶頂の前兆のシグナルが全身で花火のように弾けるんです。
「ふふ。こんな風に股縄でしごかれるだけで、美優は満足する訳ないよな?」
更に股縄が喰い込むように、お義父さまは縄尻を引っ張られるんです。
「い、意地悪なお義父さまっ」
祐樹さんとの結婚式を挙げてからは教授ではなく、お義父さまと呼ぶように言われています。その方が背徳的で猥らな気分になるからです。
わたくしはすっかり気分を昂らせて、キーボードに打ち込む指を止めていました。
「美優はもっと感じたくて、オマンコを疼かせてるのか?」
「は、はいっ」
お義父さまのオモチャにされたくて生唾をゴクッと呑み込んで、谷間を疼かせていました。
「しかし、今夜はダメだ。手記を書くことにもっと集中しろ」
お義父さまは残酷です。わたくしをすっかりマゾの欲情に染まらせておいて、冷たく突き放されるのです。一度疼き始めた身体を鎮めるのは大変です。股縄から蜜汁がジュク、ジュクッと音をたてて溢れてきているのに、これ以上構ってもらえないなんて……。