あたしとあなたとあなた-1
ちょっと指に触れただけ
隣で眠るあなたの横で
あたしは小さくなって
何も出来ない
目が覚めても記憶に残る
あなたが追う目線の先
そんな楽しそうな顔しないで
その髪に触れたくて
その肩に触れたくて
その手に触れたくて
いとも簡単に すり抜ける風
あたしから 奪うの?
ちょっと考えれば分かったこと
だって温度が違う
あたしは 冷たいもの
夢見たあの頃に
また戻れたらいいのに
あたしがどうしたいかなんて
分からない
ブラックストーンの甘い香り
漂わせて惑わすあなたの声
ねぇ 助けて
1人は イヤだよ
置いていかないで
フラフラの足がもどかしい
わだかまりは見て見ぬフリ
もう あの頃には
戻れない 現実と戦うの
ねぇ さよならかな
あたしとあなたとあなた