第十三章 決心-6
「えっ・・?」
言われるままに視線を向けた。
「あんっ・・いいっ・・・
ああああっ・・・いいぃ・・・」
女が大きな声を出していた。
「んんっ・・・んむむぅ・・・」
「裕・・君・・・?」
夫が女を抱き寄せ、バストに顔を埋めている。
「ああ、あはぁ・・・はぁっはぁっ・・」
貪っている。
「ああんっ・・あんっあんっ・・・あああ・・・」
女は背中を反らし掠れた声を漏らしている。
「妬けるねぇ・・・」
おどけた口調に男の顔を見た。
「旦那様も楽しんでくれているみたいだ」
「まぁ・・・」
「これがスワッピングの醍醐味ですよ・・・」
「スワッピング・・・?」
今更ながら私は気づいた。
(そうなんだ・・・私、今・・・)
夫婦交換をしている。
最初は嫉妬からだった。
裕君、愛する夫に裏切られ、ショックで頭が真っ白になってしまった。
孤独で狂いそうになった私を男は優しく包んでくれた。
いつの間にかキスして。