第十二章 反逆-4
「とても初めてとは思えない・・・
優しくて、柔らかい唇だ・・・」
「そんな・・・」
妻の顔から白い歯がこぼれる。
「嬉しい・・・」
男の顔が伸びると、僕の天使の唇を奪った。
「んっ・・・ふ・・・」
映見も両手をついて押し返すように唇を重ねていく。
二人はまるで恋人同士のように熱いキスを交わしている。
「え・・み・・・」
呟きを繰り返す僕は、泣きそうな声を出していた。
いつの間に、こうなってしまったのだろう。
(僕が・・僕が・・・)
そう、僕が悪いんだ。
僕が同伴喫茶に妻を連れて来なければ。
僕が無理にフェラチオさせなければ。
(ぼ、僕が・・・)
その時、生暖かい感触が肩を包んだ。
「ンフフフフ・・・」
甘い息がうなじをくすぐる。
「凄ぉい・・・奥様・・・」
女はソファーに上り僕の隣に座った。
豊満なGカップがプルンと揺れた。
「可哀相な、旦那様・・・」
ポロシャツの上をしなやかな指がなぞる。
ビクンと刺激が走る。
巧みな愛撫は僕を混乱させてしまう。