第十章 Gカップの女-2
「あら、近くで見るともっとハンサムだわ・・・」
甘い香りが近づいたかと思うと、あっという間に唇を塞がれてしまった。
「んっ・・んふっ・・・」
ネットリと舌が絡みついてくる。
「んぐぅ・・・」
余りのショックに僕は抵抗すら出来ず、なすがままになっていた。
映見が苦しそうに咳き込んでいるというのに。
長い睫毛が揺れていた。
キスする瞬間に見た女の顔は、美しい印象だった。
そう、ほんの少ししか視界には入っていないにも関わらず、焼き付いた表情はカーテン越しに痴態を繰り広げていた女とは到底思えない程、レベルが高かった。
理性が麻痺していく。
女の唇は柔らかく、とても気持ち良い。