第六章 言い訳-1 第六章 言い訳 耳元に熱い息がかかった。 「うんっ・・・?」 「・・・・て、あげる・・・」 「な、何だって・・・?」 てっきり、帰る事を催促されたと思った。 だから、今聞いた言葉がどうしても信じられなくて、慌てて聞き直したんだ。 妻は耳元まで真っ赤にしながら、もう一度囁いた。