第五章 決断-1
第五章 決断
(ヤ・・・ダ・・・)
私は漏れそうになる声を、必死に押えたんです。
(だって・・・)
女の人がひざまずくと「あれ」の大きな影がカーテンに映ったんですもの。
「ンフフフフ・・・」
女の人の手が「それ」に巻き付いていく。
「素敵よ、あなたのペニス・・・」
わざと聞こえるように言っている。
「今日は特に大きく感じる・・・」
明らかに私達を意識しているみたい。
「フフ・・おいしそう・・・」
(ええっー・・・?)
私、危うく叫びそうになっちゃった。
顔のシルエットがそれを飲み込んでいったんですもの。
「んっ・・・ふっ・・ん・・・」
曇った声に合わせ影が動いていく。
(こ、これが・・・)
フェラチオというものなの?
裕君が前にせがんでいた。
私だって子供じゃないから知っているけど。
(こ、こんな近くで・・・
目の前で見るなんて・・・)
そう、勿論初めて。
「あふぅ・・んんんっ・・・んっんっんっ・・・」
男の性器、ペニスを口で頬張るなんて。