第五章 決断-2
「ああ・・・あふぅ・・・
おい・・しい・・・あんんん・・・」
あの人、まるで甘いキャンディーのように味わっている。
『えぇー・・いやよぉ・・・』
遠回しに何度か裕君に頼まれた事がある。
その度に笑ってごまかすか、無視していたんです。
でも裕君は凄く、して欲しいらしくて雑誌の記事なんか、何時も真剣に読んでた。
私には到底、理解出来ない事だわ。
あんな汚らしい行為。
反対に自分の性器を舐められるのも絶対にイヤ!
(そんな恥ずかしい事、
死んだってやるもんですか)
ずっとそう思いこんできたの。
(でも・・・)
「おおお・・・す、凄い・・・
いいよ、いいよぉ・・・」
男の人の声、凄く嬉しそう。
掠れて震えている。
私、何だか変な気持ちになってきちゃった。
イヤラシイんだけど何か違う。
そう、神聖な儀式のようにも思えるんです。
私、目を反らす事が出来なかった。