第三章 抱擁-1
第三章 抱擁
(キス・・・・している・・・)
カーテン越しだけど、直ぐに分かったんです。
私の肩を抱く裕君の腕が震えている。
「あふ・・・んっ・・・ああ・・・ん」
女の人の息づかいが聞こえてくる。
まるで私達に聞かせるように。
「愛しているよ、かおり・・・」
「ああ・・・私も・・あなた・・・」
あの二人も夫婦みたい。
(ヤ・・ダ・・・)
男の手がバストを揉みほぐしている。
細かい編み目模様のカーテンなのに、いやシースルーだからこそ却って一つ一つの仕草が鮮明に視界に飛び込んでくる。
「あっ・・あん・・・ああっ・・・」
女の人、かなりバストが大きいみたい。
男の人の手が大きな動作で動いている。