第二章 久しぶりのデート(画像付)-1
第二章 久しぶりのデート
「ウーン、気持ちいいー・・・」
大きく伸びをした後、映見は細い腕を絡ませてきた。
「フフフッ・・・」
機嫌のいい妻の表情は本当に可愛いと思う。
「そんなに、嬉しい?」
僕の問いにとびきりの笑顔を見せて妻は答えた。
「ウン、映画もおもしろかったし、ショッピングも久しぶりだったもの」
「でも、その割には何も買わなかったじゃないか」
「いいの、こうして二人でお出かけするだけで楽しいんですもの」
無邪気な答えに、僕は期待とほんの少しの後ろめたさを感じた。