第二章 久しぶりのデート(画像付)-6
「だって・・・お金がもったいないじゃないか」
「そんなの知らないわよ、絶対イヤですからね。
もし、人に聞かれたら・・・」
その時、BGMの音楽が止まった。
『あ・・・・んんっ・・・・
あっあっ・・・・・あはぁ・・・』
なまめかしい息づかいが聞こえてくる。
それも一人の声では無かった。
男や女の何人もの声が重なっている。
「イヤ・・・・だ・・・」
顔を真っ赤にした妻は不安そうに天井のスピーカーを見上げている。
僕達の他にも客がいるのだろうか。
時々わざとこうして音楽を止め、店内の営みの声を聞かせて興奮をあおるらしい。
『ああっー・・・ん・・・
も、もっとぉ・・・』
現に刺激的な声に僕の身体は素直に反応していた。
(こ、これだよ・・・)
僕は嬉しかった。
何か乱交パーティーをしているような雰囲気じゃないか。
妻とのありきたりのセックスには、もう飽き飽きしていたんだ。
映見が何と言おうと絶対ここでセックスをしてやる。
まあ、そこまでいかなくても二人で、そこそこ楽しんだっていいじゃないか。
夫婦なんだから。
キット、興奮するぞぅ。
ラブホテルと違って、声だってまる聞こえになってしまいそうだし。