第二章 久しぶりのデート(画像付)-4
「そう、同伴喫茶さ・・・・」
頭をかきながら言う僕の姿がドアに映っている。
ガラスが鏡になっているみたいだった。
「イヤダ、わたし帰るっ・・・」
「ち、ちょっと、待てよ」
嫌がる妻の腕を僕は力一杯引き戻した。
「キャッ・・・」
倒れるように身体を預けた映見の身体を両腕で抱きしめた。
「いいじゃないか、
たまには刺激になって・・・」
耳元で囁くと、ようやく抵抗する力が緩んだ。
「もぅー・・・突然なんだからぁ」
不服そうな声だったが、それ程怒った様子はない。
僕は安心して笑みを浮かべた。
「だって。
前もって言うと絶対反対すると思ってさ・・・」
「それはそうだけど・・・」
映見は尚も疑わしい目で僕をみながら呟いた。
「ここって・・・・
エッチな事、する所でしょう?」
「そう・・・・いやかい?」
ニヤニヤする僕の鼻をつまんで妻は言った。
「裕君のスケベッ」
顔をしかめた後、柔らかな身体を僕に預けてきた。
「でも、許してあげる・・・」
フッと吐いた息が僕の腕にかかる。
「焼鳥屋さんでエッチな本を読まれるよりはましだもの」
「あ、あれは・・・」
僕が言いかけた言葉を遮るようにノックが鳴った。