第二章 久しぶりのデート(画像付)-10
互いの顔は見なかったから分からないけど、多分そうだと思う。
二人の心臓の鼓動が強く感じるからだ。
「あら、凄いわね・・・」
隣の部屋の女が言った。
「興奮する?」
「ンフフフフ・・・」
忍び笑いが暫く続いた。
明らかにこちらを意識しているようだった。
「お隣り・・・・動かないわね・・・」
「シッ・・・・こういう所、
初めてかも・・・
そっとしておこうよ・・・」
「そうね・・・」
声が止むと同時に曇った音が聞こえた。
映見の肩がピクリと動いた。