第一章 僕の独り言-3
(だから・・・)
大学のゼミの中でもひときわ目立っていた可愛い女の子が、僕の身体の下で懸命に痛みを堪える顔を見た時の感動は今でも忘れない。
この人を一生、愛し通そうと心に誓ったんだ。
「やめてよ、本当にぃ・・・」
まだ怒った表情のまま映見は僕の手から雑誌を取り上げると、テーブルの下に隠すように置いた。
「恥ずかしいよぉ・・・それに・・・」
小柄な背中を更に丸めて声を潜めている。
「みじめだわ・・・」
訴える目に僕は圧倒されながらポツリと呟いた。
「ゴメン・・・・」
沈黙が二人を包む。