ニチヨウビ-1
日曜の午後
何もしたくなくて
君に会いに行く。
潜り込んだ布団には
君の匂いと雨の匂い
真っ暗で 狭くって
時計の針がうるさいから
命を抜いた
さっきからかかっているのは
誰の唄だろう
枕に染み込んだ涙は
もうとっくに乾いた
袖から出ている白い腕
しまって2人で出掛けよう
鳥が呼ぶ
風が笑う
寝そべって見つめる
密かな君の横顔
日曜の午後
何もしたくなくて
君に会いに行く。
開け放したカーテンには
強い光と優しい光
大きくて 広くって
電気の明かりが邪魔だから
命を消した
さっきからかかっているのは
君の唄だろう
部屋に浸かった想い出は
もうとっくに褪せた
裾から出ている細い足
しまって2人で出掛けよう
木々が誘う
空に帰る
寝そべって見つめる
密かな君の横顔
日曜の午後
何も出来ないから
君に会いに行くよ。