第七十三章 ルナの生気-4
「ああああっ・・いやっー・・・」
いつしかマチルダは泣き叫んでいた。
取り戻しようのない自分の罪に。
「あああ、はんっ・・あんっ・・いいっー・・・・」
何も知らないルナが、ヨガリ声を上げている。
自分達をおとしめた悪魔に犯されながら。
マチルダの瞳が強く光っていく。
その光りがアズートとルナを照らす。
「あああんっ・・いいっ、いいっー・・・。
司教様ぁ、ご主人様ぁ・・・んんん」
生気を吸い取られているとも知らずに、ルナは喜びの声で叫んでいる。
「おおおお・・美味いぞ、ルナ・・・。
おおー・・生気が・・生気がみなぎる」
おぞましい大トカゲが快楽の声を上げる。
マチルダの瞳に怒りが込上げてくる。
それに気付いたアズートは勝誇ったようにルナを突上げていく。
「くっくっく・・・マチルダよ・・・。
待っていろ、すぐにお前も味わってやる。
さっきまでディオンの精気を
タップリと吸っていたお前をな・・・。
くっくっく・・・」
マチルダの瞳が怒りに燃えていく。
その金色の光りに反応して聖剣が微かに輝いていった。
それに気付かぬアズートは更に激しくルナを犯していく。
「ああああ・・あああ、ううー・・・」
ルナの若い生気をタップリと吸って満足したのか、アズートはルナを放した。
蛇にまとわりつくネットリとした白い糸が、ルナの身体中の穴から伸びて消えた。