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終わらないカウントダウン
【調教 官能小説】

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目覚め-1

耳慣れない空調が意識を呼び寄せ
薄ぼんやりした視界が戻ると
そこは一面灰色の窓のない空間
不釣り合いに大きなベッドで私は目が覚めた

ゆっくり周りを見渡す
ベッド以外に家具らしい家具はない
出入り口なのか大きく重そうな鉄扉
ドアノブらしきものはない
照明は部屋の四隅のスポットライト
壁に嵌め込まれた大きなテレビ

不意に壁のテレビが人肌を映し出す
交わっている男と女、、、アダ、、ルト、、ビデ、、オ?
誰もいないが誰かに見ていると思われたくない
咄嗟に目線を外すが映像は止まる気配がない
そしてずっと耳に入ってくる吐息と水音

諦めて恐る恐る目線をテレビに戻す
画面の向こうの女性は私と同じくらいの歳だろうか
桃色に上気した顔で仰向けの男に跨り
時折眉間を寄せながら口を開け吐息を漏らし
張りのいい乳と尻を前後左右に揺らしながら
思いのままのように艶かしく上がる嬌声

画面右下には大きく25という数字
チャンネルだろうか

女は姿勢を保てなくなり男の胸に倒れ込む
物欲しげに開く唇が胸から男の口へ這い上がり舌を絡め
その間も濡れ光る尻はゆっくり宙に円を描く

互いの吐息が高まるとリズムを合わせるように
女の尻は休みなく深く上下し 水音を撒き散らす

女は顎を引き肩をすくめ
男の腕に手指が食い込むほど握り締める
互いの腰を密着させた最深部で
一際大きな嬌声を上げ天を仰いだ
そのまま小刻みに震え海老のように跳ねるを何度も繰り返すと
名残惜しく肉棒を搾り上げるようにゆっくり尻が上がった

女は尻だけを高く上げたまま太腿をハの時に開く
泡と粘液で濡れ光る秘裂へ手を伸ばし人差し指と中指で割り開き
カメラにアピールするように男が果てた証の白濁が零れる

男が女の額を軽く中指と人差し指で押す
女は男の体から唇を離さないまま徐々に下半身に顔を移す
小さな口を開け喉を開くように顎を出すと
躊躇いもなく肉棒を根元までゆっくり咥え
淫靡な水音を立て始める

柔らかく緩やかなストローク
舌が何度も裏筋を押し上げ残渣を絡め取る

再度男が女の額を軽く押すと 女は大きな水音を立て
頭を回し肉棒を絞るように窄めた口を音を立てて抜き取る
疲れ切ってはいるが満足したように微笑みながら
最後の仕上げとばかりに亀頭に舌を絡めている女の表情を
唖然として眺める私

画面の中の行為が終わり私は冷静さを取り戻しかける

男女の営みで意識が向かなかった背景
よく見ると灰色の壁とスポットライトに大きなベッド
ここと同じような部屋
信じたく無い推測が頭を過ぎる

そして26へと変わる画面の右下の数字
数字の意味が推測を恐怖へと変える

女の顔がフェードアウト 切り替わる画面
同じ灰色の壁、同じベッド、後ろ姿の女

恐怖が確信に近づいていく
大きく鳴り響く鼓動 全身に粘ついた汗が滲む
視線を画面に残したまま確かめるように恐る恐る頭を動かす

ああ、画面の中に居るのは、私だ。

——続く


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