〜interlude1〜 夢中の奉仕-4
初めての快感を身体で感じている最中に突然、可愛いと言われて胸が高まる。その切羽詰ったような昂ぶった声から、それがお世辞ではなく本心であることを察し、また、この男が私で感じてくれてることを実感し嬉しさを感じる。
だから、これまで以上に力強く突き入れられる怒張が生み出す激しい快感に、精一杯の甘さを込めて肯定の返事で応えてしまう。
「はいっ!ハアアアンッ!とってもキモチいいっ!」
肯定の言葉を発した直後、子宮の中に熱くねっとりとした液体が注ぎ込まれるのを感じる。その衝撃に呆然として目を見開き、快感に潤んだ弱々しい瞳を正面の男に向け視線を絡ませる。目の前の陵辱者は、さっきまでの落ち着きはどこへやら、はぁはぁと息をつき気持ちよさそうな表情を浮かべながら、放出が終わるまでの間、犯罪者には見えない穏やかな瞳で私をじっと見つめていた。
―ああ、この男は孝さんと違って私の身体で十分に満足してくれたんだ―
そう思うと子宮の奥がきゅんとするような達成感と陵辱者への切ない気持ちが沸きあがり、膣内射精を責めることができなくなった。
放出が終わったあとも、私たちはハァハァと息をつきながら、愛する恋人同士のような熱いまなざしでじっと見つめ合っている。男のペニスはまだ私の膣内に挿入されたままだ。
お互いの呼吸が落ち着くのを見計らい、男は私に問う。
「気持ちよかったか?」
私はここに至るまでを振り返る。罠にかけられて、自由を奪われて、恥ずかしい体勢で処女を奪われてしまった。客観的にはとても酷い状況だ。でもその最中、男は私を優しく気遣い、あくまで私が気持ちよくなることを考えてくれていた。そして私は実際に…。赤面しながら小さくうなづく。
男はほっとしたような顔をすると、こう続ける。
「それは良かった。初めてのセックスだから絶頂を迎えさせることはできなかったが、あらゆる手段で近いうちに必ず絶頂を味あわせてやるから、楽しみにしておけよ。」
今後、私に今回以上の激しい陵辱が何度も加えられることを意味するその言葉に子宮を疼かせ、私は小声でこう答えていた。
「・・・はい・・・たくみ・・・ごしゅじん・・・さま・・・」
「いい子だ。」
私の言葉に相好を崩した陵辱者は私の頭を優しく撫でながら、最後にこう言った。
「では、今日最後の命令を与える。今からやってもらう口での奉仕を終えたら、お前はそのままなにも考えずに眠りにつきなさい。」
口での奉仕とはフェラチオのことだろうか?悩んでいる私の顔に男の顔が近づいてくる。どうやらキスのようだ。
私は口を軽く開き唇を舐めて湿らせる。男の唇が重なると、口内に舌を伸ばし拙い舌技を補おうと情熱的に絡ませる。男の唇が離れるとき、名残惜しむかのように唾液が糸を引く。行為が終わった後にキスされると、恋人として大事にされているように感じて、ますます自分を陵辱した男を憎めなくなる。
男のモノはまだ半分ほどの硬さを維持しながら依然として私の中に留まっている。男が私の身体に執着して余韻を貪っていることが女として嬉しい。この先、酷いことをされるとわかっていても、同時に私を強く求め大事にしてくれるこの男を拒むことはできない気もしてくる。
目を閉じて、処女を無事卒業した幸せと性的興奮が満たされた満足感に浸っていると、激しい疲労感と強い眠気が襲ってきた。拘束された不自由な体勢にもかかわらず、いまだに存在感を放つペニスを体内に受け入れ男に支配されたまま、隷従の安らぎの中、深い眠りに落ちていく私。
固定され開かされたままの股間から、秘所をいたわるようにゆっくりと慎重にペニスが引き抜かれ、先程の行為が現実である証がドロリと流れ落ちるのを感じたのを最後に意識を手放した。