第六十八章 司教とルナ-4
「見ておけディオン・・マチルダ・・・。
これが、お前の恋人であり娘なのだ」
視界に入った恋人の姿にルナが悲鳴をあげた。
「あああっー・・・いやっいやぁー・・・」
見られている。
「ワシと交わりたくて、こんなに濡らしておるわ」
羞恥心が、込み上げてくる。
「あはぁっ・・・あああああっー・・・」
(ル・・・ナ・・・)
繋がっている事さえ忘れる程の強い衝撃を感じながらも、マチルダとディオンは固唾を呑んで見つめていた。
「ルナよ、お前は何と淫乱なのだ・・・。
ほら、母と恋人が見ておるぞ」
「ああっ・・いやぁー・・・」
執拗にルナの心を揺さぶる。
あくまで自覚させるのだ。
自分の欲望を。
その罪を。
「二人も獣の如く抱き合っておる」
司教は込み上げる熱い欲望に崩れそうになるルナの身体を、後ろから覆いかぶさるように抱え直した。