隣のお姉さんー第一話ー-1
八月のお昼
誰もいない家の二階から荒い息遣いが聞こえる。
「ハァハァ」
ベッドの上で自分自身を扱く少年の名前は洋介。
小学校六年生。六年生にしては体は小さく色白で女の子みたいな顔つきからよくクラスメイトからはからかわれている。
「気持ちいいよぅっ」
六年生なら異性の体に興味を持ち始める年。洋介も興味を持ち始めていた。
全裸でベッドに座り、壁にもたれ掛かりながら目をつむり好きな人の裸を想像し、右手で自分自身を扱き、左手で自分の乳首を弄る姿はまるでいけない遊びを知ってしまった少女のように見える。
いつもなら夜遅くに声を出さないようにしながらする自慰も今日は両親が田舎に墓参りに朝早くに出ているため昼間から出来る。洋介も一緒に来るように誘われたが口うるさい母や田舎の何もないとこで二、三日過ごすより一人で家に居た方が好きな事ができると行かなかった。
そろそろ限界が近づいてきたその時、
ジャッ、カチ、バタン
鍵を閉めたはずの扉が開き誰かが二階に上がってくる。
驚き、洋介が動けないでいると部屋の扉を開けてきた。
ガチャッ
「洋介〜久ぶ〜」
扉を開けて入ってきた女の子は彩子。ロングの黒髪で胸はD、腰は細く足が長い。笑顔が可愛い、二十歳の女の子。洋介の家の隣に住み、好きな女の子である。
「うわっ」
慌ててタオルケットを腰にかけ、間一髪見えてない。と思いながら話しかける洋介。
「彩子姉っ、いきなり何!?つかどうやって入ったのさ!」
何かを見て面白そうにゾクッとする含み笑いをした彩子。
「朝早く洋介のお母さんが御飯を食べさせてあげてってうちのママに鍵を渡してったのよ。でもうちのママも今日から四日間パパと二人で旅行に行っちゃったのよ。で今さっき起きたら書き置きがあって洋介をうちに呼ぶか、うちに行って、御飯作ってあげてって描いてあったからまだ寝てるだろうと思って起こしてから御飯作ろうかなときたわけよ。」
笑いながら話す彩子。
「でもナニかしてたみたいだし来ない方が良かったかな?」
意地悪な笑顔で話す彩子。「いや、別に、い、今起きたとこだよっ」
顔を赤くし焦りながら話す洋介は恥ずかしげにそっぽをむく。
「そぅ?なら良いけど今からご飯作るから服着てからおりてきてね。」
扉を閉めて下に下りて行った彩子。
(オナニーしてたのばれちゃったかな?どうしよぅ)
洋介は服を着始めた。
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(あれは絶対オナニーしてたわね。とうとう洋介もそんな歳になっちゃったか。後でご飯食べた後にでも、、、)
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トーストを焼きながらサラダを作る彩子は意地悪な笑顔で何か企んでいた。
昼ご飯兼朝ごはんを食べた後、彩子は食器を洗い、洋介はリビングの三人掛けソファーに座りながらテレビを見ていた。といってもテレビの内容など頭に入らず、彩子が家にいるとゆうだけで緊張していた。最近は彩子の姿は見ても話す事はなかったし、好きになってからは意識し始めてからは今日初めて話したのだから無理もない。
「ふぅ〜終わったと」
彩子が洋介の隣に座って来た。
三人掛けだから余裕があるのにやたらと詰めて座る。「彩子姉、近いよっ」
洋介はドキドキし始めて、それを悟られたくないため少し間を開けようとした。
「むぅ〜なんだよぅ、こんな可愛い子が隣に座ってあげるのに、」彩子は少し乱暴に洋介の体を自分に向けると、押し倒した。