第六十七章 母とディオン2-5
恋人の裏切りを自覚させる。
「あああ・・・ひっ・・・凄いっ」
長い睫毛を一瞬消し、大きく見開いた瞳でマチルダは叫んだ。
「い・・いいっ・・・司教様ぁ・・・
あああ・・・いやぁ・・・・」
母の声が、ルナの心に突き刺さる。
「ふふふふふ・・・聞いたか、ルナ・・・?」
「お母様・・・ディオ・・・ン・・・・」
切ない官能がルナをイタブリ続ける。
目の前で愛する恋人が母を犯している。
「あっ・・はぁっ・・はぁっ・・・・」
「あっ・・あんっあんっ・・あっあっー・・・」
荒い息を吐き、腰を突き上げていく。
「王妃様っ・・・おおっ・・ああああっ・・・・」
「ああああー・・・あっあっー・・・」
破壊された心に欲望が植えつけられる。
悲しい光景である筈なのに、ルナは笑みさえ浮かべ司教の愛撫に声を上げていた。
まるで自分が犯されているかのように。