第六十六章 母とディオン-1
第六十六章 母とディオン
「いやぁ・・・・・」
四つ足の姿勢で母が切なく絞り出す声を、ルナはアズートの腕の中で聞いていた。
「あああ・・・あふぅっ・・・」
後ろから抱えられ、バストと泉を同時に愛撫されている。
「あああ・・・・ああはぁっ・・・」
(お母・・様・・・・)
間断無く続く官能に包まれながら、目の前で繰り広げられる痴態を潤んだ瞳で見つめていた。
「お願い・・・見ないでぇ・・・」
マチルダの声が泣いていた。
マチルダの理性が再び呼び戻されていたからだ。
(私は・・・何を・・・・?)
獣の心のままでいる事は、許されなかった。
(ああ・・ルナが・・・見てる・・・)
アズートの妖術が翻弄していく。
「そうだ、マチルダ・・・・」
司教の笑みが薄闇に浮かんでいる。
「何をしているのだ・・・?」
「ああっ・・・い、いやぁ・・・」