第六十六章 母とディオン-7
「んっ・・・あはぁっ・・・はや・・く」
マチルダは丸いヒップをくねらせている。
欲しがっているのだ。
ルナの喉が微かに鳴った。
「フフフフ・・・・」
アズートの笑い声が漏れる。
三人の心を読み取り、ギリギリの瞬間を狙いすましたアズートの言葉が巧みに操っていく。
「さあ、見せてやるのだ・・・」
ディオンのコックが更に大きくなる。
アズートの妖術で少年とは思えぬ程、逞しくそそり立っていた。
「あああ・・・・凄いぃ・・・」
四つ足の姿で見つめるマチルダは、その姿に身体を熱く火照らすのだった。
「ルナよ、よく見るがいい・・・・。
恋人が母と交わる瞬間を」
「あああ・・・・」
ルナが切ない声を漏らす。
司教が放つ言葉が心を揺さぶる。
愛する恋人と母が交わろうとしている。
(あああ・・・・い・・や・・・・)
「あふぅ・・・・・」
しかし心の何処かで拒みながらも身体は欲していた。
獣の欲望が湧き上る。