チャーム-9
「どこがいい」ジャケットを開けて、ブラをずらします。
「ここでは、さわる時に邪魔かな」胸元をなで、焼きゴテを押し付けます。まだ熱くないので薄く跡が残っただけです。それをながめています。
それからそっと乳房に手を乗せて、「それともここかな」 あたしの表情を見てから、乳首に強くおしつけました。
その目付きが変です。だんだん怖くなってきました。
「でもこんなとこに押すのって難しそうだね、失敗したくないし。やっぱりおしりかな」レザーのパンツ越しにお尻をさわりながら、押し付けます。
「でも、ここもいいな」股のふくらみを見ています。
こいつ、ひょっとしたら冗談ではないのかもしれません。
股に手を置いて、「君が店でここをみんなに見せても、それがだれのものかわかるのって最高じゃないか」パンツのしわにそって指を滑らせます。「いいね、ゾクゾクする」
「それ、熱いんだよ。やけどするんだよ」 体がまともに動かせないのがもどかしくて、気が狂いそうでした。
「一生、セックスの相手は、僕のものに入れてるんだと知らされるんだ」
レザーのパンツの上のボタンをはずして、チャックを下ろされました。
黒のレースの入ったショーツが顔を出します。
「やっぱりかわいいのはいてるんだね」
あたしはとっさに足を少し広げます。これならスキニーなパンツは引っかかって脱がせられません。
「あ、さわってほしかったの。いいよ」股に手を差し込んでこすります。反対の手でショーツの端を持つとグッと引き上げます。
「痛ぁい」 ショーツが股に食い込んでいきます。革のパンツにも、まんなかにくっきり溝ができます。そこのへこみをなでられました。
「どう、気持ちいい? やっぱりここがいいな」パンツとショーツを一緒にずり下げていきます。
つるんとしたお腹に、産毛のような薄い毛が見えてきます。その張り出した恥丘に溝が刻まれたところで止めました。
そこをつつきながら、「この横にしようね。ここならセックスのときよくわかる。いいだろう」焼きゴテを強く押し付けて、跡をつけて見ています。
「へえ、それ以外の時はあんたの所有物だってことが、みんなにわかんないようにしていいの。もう少し考えれば?」時間稼ぎです。簡単に決められては困ります。
「そうか。それもいやだな」また考え始めました。「すべすべのおしりかな。それとも顔?」
「だめ、顔だけはやめて」
「肩か太もも。 ああ、どうしよう」さわっては迷っています。
「いいや、とりあえず前とおしり両方にしてあげるよ。いや、乳房もかな」焼きゴテを熱しに行こうとします。
「待って、あたしをもっと見たくない? 触りたくない。焼き印ってやけどなんだよ。そんなの痛くて、腫れて、何もできなくなるよ」
「僕は痛くないよ」一瞬、不思議そうな顔をします。
「あたしが痛いの、あたしが何もしてあげられなくなるんだよ」
「そうなの、じゃあ印は後のお楽しみにしようかな。君には何でもしてあげたいんだ。君もそうなんだね」
「そう」
「じゃあ服を脱がしてあげるね」
「自分でさせて」
「何、自分で脱ぎたいの?」
首を縦に振ります。「そう、してあげたいの。あたしに さ せ て」一秒でも時間を稼ぎます。
「うれしいな。手をはずしてあげるね」
≪これで逃げられる≫ 身構えて、手錠がはずされるのを待ちます。
ところが、はずす前に左足に細いくさりをまいて、錠をかけられました。これでは引っ張っても部屋の真ん中くらいまでしか動けません。その後で手錠を外されました。
「さあ。脱いで見せてよ」