第六十三章 初めての絶頂-2
「お前の母を見るがいい・・・・」
「あああああ・・・・あはぁ・・・」
愛撫の余韻に声を震わせながら、ルナは視線を向けた。
「あはっ・・あはぁっ・・・あっあっあっ・・・」
母がいる。
目を閉じ、長い睫毛のカーブに涙を滲ませてないている。
「あああ・・い、いいっ・・・いいのぉ」
白い歯を浮かべている。
「もっと・・・そう、もっとぉ・・・」
少年の逞しい腕が、マチルダの足に絡みついている。
「んんっ・・・ふっ・・・んっ、んふぅっ」
曇った声が、しなやかな太ももの間から漏れてくる。
「ディオン・・・あっ・・ディオン・・・」
「んぐっ・・・んふっ・・・んんんんっ・・・」
ディオンの黒髪が揺れている。
マチルダの腰の動きに合わせるように。
「お母・・様・・・ディオン・・・」
母がいる。
自分の恋人の顔を股間に埋め、官能のダンスを踊っている。
「あれが母・・・すなわち、今のお前の姿だ、ルナ」
「ああ・・・・・」
又、心が変わっていく。
新たな欲望の種が植え付けられる。