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王女と王妃を調教する:呪われた王宮〜宿命(さだめ)を負う聖少女の物語
【ファンタジー 官能小説】

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第六十章 理性の苦痛-1

第六十章 理性の苦痛

聖堂に横たわる現在のルナが、頭の中に再現される過去の自分の姿に心を震わせている。

ルナの心は陵辱されていた。
ズタズタに引き裂かれ、翻弄されていく。

逃げる事は出来ない。
果てる事の無い夢であった。

もう何年、苦しめられた事だろう。
それとも一瞬の事なのか。

以前見た淫夢は心が獣に変わった。
その方が幸せなのかもしれない。
何も悩まずに、どす黒い欲望の海に漂えた。

だが、今は違う。
理性が目覚めているのだ。

『むふぅ・・・あああ・・・司教様ぁ』
母を陥れた悪魔の罠の一部始終を知りながら、尚且つ抱かれている自分の姿を見ている。

いや、感じているのだ。
生々しい感覚が再現されていく。

死ぬ程悩んだ悪夢が鮮明に蘇り、ルナを容赦なく襲う。
これ程の地獄があるだろうか。

『おおお・・・ディオン・・ディオン』
『お、王妃様ぁ・・・・』

愛するディオンが実の母と交わっていく様を見なければならないのだ。
自覚した意識の元で。


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