『洋蘭に魅せられたM犬の俺』-20
(12)
「あああっ、ああっ。嫌あ、ああっ」
事も無げに、ミカ様の細長い人差し指が俺のヒップの花芯をズブッと真っすぐに貫いた。括約筋が抵抗する間もなく、深部にまで貫通していた。
妙な圧迫感はあったが、痛みはほとんどない。
恥ずかしくて、女のような声を放った。
尺取り虫のような姿勢を麗様の目に晒しながら、初めて貫通され、バージンを蹂躙される。その瞬間を麗様に見て頂けることに異様な歓びがあった。
「オッホッホ……いい哭き声よ。もっと可愛い声で、いっぱいお哭き」
「ああんっ。わたし、は、初めてなのっ。そ、そんなにクチュクチュしないでっ」
ミカ様の指使いは驚くほど巧妙だった。アナル性感を掘り起こすプロなのだろう。俺の媚孔の奥にも牝イキの性感ポイントがあるらしい。そこを狙って的確に責めたててくる。
「馬鹿ね……尻尾を埋め込む前に、おまえの大事なアナホールが裂けないように、優しくほぐしてやってるだけよ」
腸襞の性感ポイントを突き上げられ、目の前が真っ白になってチカチカとした光の渦に呑み込まれた。
だらしなく裸身をクネらせ、ヨガリ哭きを始めた。
「ああん。ぐふうっ。そ、そこは……ダメなのっ」
「うふっ。ここがいいのね?」
「あああっ。そうですっ。そこっ……そ、そこが凄いのっ」
「信じられないくらい敏感で、ど淫乱なマゾホールだわ」
「は、あああっ。淫乱なマゾ穴で、ごめんなさいっ。でも、いいのおおっ」
俺は猥らに洋蘭の花芯の窪みを蠢かせ、ヒップを舞い上がらせて、ミカ様の巧みな指戯に狂うしかなかった。
「でもねえ……このまま、あたしの指で処女イキさせちゃ、つまんないわね」
頭をグシャグシャにされるような愉悦の絶頂に向かっていたのに、ミカ様は急に俺の性感ポイントを擦りあげる指使いを止めてしまった。
「い、嫌あっ。止めないでっ。もっとアソコを責めて欲しいのおっ……」
俺は猥らな女のような声を放っていた。
「お願い……先程のアソコがいいのっ。もっとしてっ」
どれだけヒップを振ってオネダリしても、ミカ様は意地悪だった。
俺の花芯は十二分に、ほぐれたらしい。ミカ様の指がズボッという音をたてて、残酷にも引き抜かれてしまった。引き抜かれる瞬間の快美を追うように、俺は女尻を振りたくっていた。
「あああっ、意地悪うっ」
カトレアの花芯の窪みが恨みがましい呻き声を噴き上げた。キュキュッと収縮して、もっとして欲しいと哭きつづける。
「オホッホッ。マゾマンコが淫乱なオネダリを始めちゃってるわ」
ミカ様は辛辣な口調で俺を辱めることを忘れなかった。
「ポチの尻尾は……やっぱり、わたしが打ち込んであげることにしょうかしら」
一部始終をご覧になっていた麗様が、間違いなくそうおっしゃったのだ。
「ああっ、麗様っ……」
ミカ様の指はとても細かった。その4、5倍はありそうな二つの瘤の淫具を受け入れるとなると、俺の処女孔は血塗れになって肛門筋が切れてしまいそうだ。
それでも麗様の手で犯されるのなら、どうされようといいと思えた。
「麗様っ……麗様のお手で、お願いしますっ」
俺は歓喜の声を上げて、麗様に懇願した。
「何をお願いしてるの?」
「ああっ。メス犬のマゾ穴のバージンを、麗様に奪って頂きたいですうっ」
「こんなぶっといディルドよ」
麗様が手に持っておられるフサフサした尻尾の根元の巨大な淫具に、ミカ様が粘々した潤滑ゼリーを丹念に塗り込んでおられた。
見るからに禍々しい異物で侵されるのだ。俺の花芯はひどく緊張していた。
(ああっ。あたし、とうとう麗様に犯して頂けるんだっ……でも、恐ろしいっ)
「うふっ。ポチにはこの尻尾がとっても似合いそうだからね。ポチの穴がどうなっても知らないわよ」
麗様は嗤っておられた。
嗤いながら、あの淫具で俺の花芯を一息に突き破るような勢いでズブズブッと犯して下さった。
「あっ、ひいっ」
ミカ様に丹念にほぐしてもらっていたお陰だろう。驚くほどスムースに野太い淫具を受け入れることが出来た。バージン喪失の瞬間は呆気ないほどだった。
でも、あまりの突然の拡張に肛門筋が黄色い悲鳴を上げていた。
鈍痛が走り抜けた。