『洋蘭に魅せられたM犬の俺』-14
「ポチはわたしのために何か役に立てることがあるのかしら」
(ああっ……麗様のオマンコに全身でご奉仕しますっ)
俺は舌を思いきり伸ばし、蠱惑の膣穴に差し入れた。
「役立たずね。そんなんじゃ、全然感じないわ」
俺が呼吸をするために麗様は女膣を時折浮き上がらせ、愛蜜にまみれた俺の卑しい顏をご覧になった。
「麗様っ、ポチの顏面を使ってお好きなだけ遊んで下さいっ」
俺に言えることはこれくらいしかなかった。
麗様が俺の顔面に股間を擦りつけて愉悦の絶頂を味わって下されば、それほどの歓びはない。
「役立たずの変態だから、便器におなり」
「ああっ、麗様っ……」
麗様の女膣からしたたる愛蜜に混じって、口腔に流れ込む滝のような奔流があった。まさかのご聖水を麗様から頂けたのだ。レミーマルタンにも勝る馥郁とした芳香が俺の鼻孔を狂わせた。
(うぷぷっ、ああっ。わたしは麗様の便器っ)
圧倒的な愉悦に心底震えあがった。
そして根元を縛っているリボンの堤を突き破って、コーラ瓶のような怒張から恐ろしく大量の劣情を三回に分けてドピュドピュと噴きあげてしまった。
(あああっ……ダ、ダメだっ)
どうにも我慢出来なかった。
「……あらら」
麗様が蔑むような、そして落胆したような声をあげられた。
「ご、ごめんなさい……ごめんなさい。止められませんでしたっ」
俺は麗様のヒップに押し潰されながら必死で謝罪した。
「駄目ね。射精は禁止だと言っておいたのに、ほんとダメなメス犬」
麗様は厳しい声でおっしゃって、俺の顔面から女膣を離してしまわれた。
「お許し下さいっ……お願いしますっ」
いくら泣いて懇願しても後の祭りだった。麗様の命令を守れなかった奴隷犬は厳しく罰せられるのが掟だ。
執事がすばやく寄って来て、俺の首環に鎖を繋いだ。
「いかがなさいますか、このクズ犬を」
執事は平然とした口調で麗様の意向を確認した。
「使えない犬だわ。そうね、二カ月は反省させないとね」
天国から地獄へと真っ逆さまに墜落していく気分だった。
「本人も望んでいるようですから、その二カ月で女の身体に変えてやるのはいかがでしょう」
執事は残酷なことを平気で言う。
「うふっ、いいわね。でも、オチンポの切除は駄目よ」
俺は自分の失態が招いた恐ろしい処罰を黙って受け入れざるを得なかった。