第五十九章 蘇る悪夢2-5
「ようやく会えたな、ルナ・・・。嬉しいぞ」
ゆっくりと司教の顔が近づいてくる。
しわがれた老人の唇が触れる直前に、少女の透き通る声が漏れた。
「私も・・・うれ・・しい・・・・」
愛おしそうに唇を受け止めたルナは、見覚えのある感触に記憶の糸を手繰る。
(ああ・・・・この感・・じ・・・・)
何度も見た夢に似ている。
「んっ・・・・ふっ・・・ふぅっ・・・」
老人の舌が入ってくる。
(そ・・・う・・あの・・・時も・・・)
少しずつ思い出されていく。
(ああ・・・何か・・・変・・・)
熱い。
身体が何かを欲している。
ルナの細い指は不可解な刺激に耐えながら、法衣を掴み震えていた。
「んんっ・・・んふぅっ・・んんんー」
(すご・・・い・・・・)
自からも求め、舌を差し出す。
「んふぅっ・・・・ふぅっー・・・んん」
(こん・・・な・・・・)
ルナの舌が絡んでいく。
「おおお・・・・ル、ルナ・・・」
甘い唾液をゴクリと飲み干したアズートは、勝利の感動を噛み締めた。
「んはぁっ・・・司教様ぁ・・・んふぅっ」