第五十四章 性奴隷マチルダ-3
『ああああ・・・もっと、もっとぉ・・・』
『おおおお・・・マチルダ・・マチルダぁ・・・』
狂ったように求める妻がいた。
アキニシス王はその変貌ぶりに戸惑いながらも、妖しい魅力の虜になっていた。
愛欲にのめりこみ、淫靡な痴態を果てしなく繰り広げていくのだった。
王の精悍な顔から生気が次第に抜けていき、黒髪に白髪が混じるようになった。
時折、寝込んでしまう日があった。
だがアズート司教が調合する媚薬を飲むと、直ぐに元気になった。
昨日もマチルダに、何度も挑んできたのだ。
『ああああ・・も、もうお許しを・・・』
『何を言う、こんなに濡れおって・・・。
マチルダ・・・お前は最高だ・・・
おおお。何度でも抱ける・・愛しているぞ』
『あああああ・・・・陛下ぁ』
夫の身体を気遣いながらも、マチルダは欲望に勝てなかった。
身体の奥底に潜む、どす黒い本能がマチルダに命じるのだった。
(あああ・・・こ、こんなに・・・)
求めてしまう。
たまらなく欲しかった。
本当に自分は清められたのだろうか。
益々、淫靡な痴態を求める自分に戸惑う王妃だった。