第五十四章 性奴隷マチルダ-2
「美しくなられましたな・・・・」
ルナ達の方を見ながら司教が言った。
「はい、有難うございます」
司教の顔を見つめるマチルダの瞳は潤み、頬も幾分赤く染まっていた。
(お前の若い頃にそっくりだ・・・。)
心の中で呟いたアズートは、悪魔の素顔を隠している。
「今日は、教会にいらっしゃいますか?」
「は、はい・・・・」
マチルダの頬が微かに赤く染まった。
アズートの心に征服感が湧き上がる。
目の前に王妃がいる。
自分の罠に落ち、性の奴隷と化した愛おしいマチルダが。
今日も淫靡な調教が始まろうとしていた。
二人は連れ立って教会の建物に向かって歩いていく。
「どうですか、陛下の具合は・・・・?」
「はい、司教様に頂いた薬のおかげで見違えるように良くなりました」
「すると・・・?」
「は、はい・・・」
その言葉だけで、マチルダの身体は反応し熱く火照ってしまう。
ここ数日、体調を崩していた夫の原因は自分にあると知っていたからだ。