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3月15日
【エッセイ/詩 その他小説】

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3月15日-1

夏空
目を閉じ感じる風に
あなたの香りを
どこか思い出す
煙草の匂い 煙たそうな皺
白雲
肌を通して感じる夏に
あなたの言葉を
どこか思い出す
『花火を見に あの街まで 行ってみようか』
ふとアスファルト
濡らす天の川
あの高すぎるビル街
もう変わってしまった
人の気持ちも焦る程
追い越していく景色に
昔のあなたを写し出す
僕を置いてく
流れる日々はただひたすらに
僕を忘れる
人の笑い声
あなたの呼び止める声
ドアが閉まる あなたの寸前で
差し込む光に目を細め
草の匂いにこだまする
プールの水の輝きに 心わし掴み
整列した人の波に揺られ
寂しさ込み上げる
広がる田園に あなたの白いシャツ
あなたはいない あなたはいない


  あなたはいない


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