第四十八章 初めて咥えた日-1
第四十八章 初めて咥えた日
「司教・・・様・・・」
王妃の目が驚愕に、大きく開いていた。
「さあ、早く・・・」
アズート司教の声が聖堂に響く。
マチルダは、もう一度大きく喉を鳴らした。
目の前に司教のコックがそそり立っている。
夢でみたものと全く同じであった。
夫である王のモノさえ、正視したことがないというのに。
「マチルダ様・・・・」
司教は待っている。
「あああ、司教様・・・」
震える手が伸びていく。
「清めてさしあげます・・・」
細い指が絡んでいく。
「司教・・・様・・・」
王妃の息が荒くなっていく。
「欲望から、逃げてはいけません」
熱い。
「ああ・・・・ああああ・・・」
火傷するような位、熱くたぎっている。