第四十八章 初めて咥えた日-4
「んっ・・・・・んんっ・・・」
皺だらけの指が耳に触れると、敏感に反応するマチルダであった。
「はぁっ・・あふぅっ・・・あああ・・・」
端整な唇が、淫靡な色に濡れている。
(ふふふ・・可愛い奴よ・・・・)
優しい司教の顔は口が大きく裂け、邪悪な笑いが浮かんでいる。
「おおおお・・・・おおおおお・・・」
官能がせりあがってくる。
ぎこちない愛撫が初々しい。
「おおおお、い・・いい・・・。いいですよ・・・マチルダ」
徐々に、命令口調になっていく。
「んんんっ・・・・んふっ・・・・んっ」
王妃が懸命に司教のペニスを咥えていた。
生臭い匂いが口一杯に広がっていく。
(わ、わたし・・・・)
マチルダは自分の変化に驚いていた。
これ程のおぞましい行為をしながら、嬉しく感じているからだった。
いくら清めてもらうとはいえ、こんな獣じみた行為をするなんて。
「んんんん・・・・むぐぅ・・・んんっ」
深く飲み込んでみる。
苦しいが、不思議に気持ちいい。
「んんんんっ・・・・んぐぅっ・・・」
ぎこちなく唇を滑らしながら、味わっていく。
美味しかった。
何か安心するのだ。
ずっと、これが欲しかったのかもしれない。
マチルダはコックを放すと、涙を滲ませた瞳で司教を見上げるのだった。
その顔には、微かに笑みが浮かんでいた。